猿面さるづら)” の例文
それから、その帽子をそっとあごのあたりまで持ち上げ、それからまたゆっくり、さりげなく、せいいっぱい神妙に、綿のはいった帽子の裏へ、黙って、その猿面さるづらを埋めてしまう。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
山間やまあひかなし小さしと見し人が窻際にくるこれの猿面さるづら
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)