“物奇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものめずら66.7%
ものず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うのは、まことに物奇ものめずらしい対象であるが、夫人と娘の朝枝以外の者は、七人の墺太利人オーストリヤじんと四人の盲人だったからである。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それから彼は、片眼鏡モノクルでも欲しそうな鑑賞的な態度になって、物奇ものめずらしそうな視線を立ち並ぶ古代時計にせはじめた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その毒々しいまでの物奇ものずきには、もう既に呆れを通り越してしまって、何か凸凹の鏡面でも眺めているような、不安定なもどかしさを感じて来るのだった。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)