片端かたはじ)” の例文
まだ舵にいて放れねえだ、天窓あたまから黄色に光った下腹へな、鮪縄まぐろなわさ、ぐるぐると巻きつけて、その片端かたはじを、胴の間の横木へゆわえつけると、さあ、念ばらしだ、娑婆しゃばか、地獄か見届けて来るッてな
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)