爽凉さうりやう)” の例文
旧弊で煩瑣はんさなものは、みんなぶちこはされて、一種の革命のあとのやうな、爽凉さうりやうな気がゆき子の孤独を慰めてくれた。何処よりも居心地のよさを感じて、酸つぱい蜜柑の袋をそこいらへ吐き散らした。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)