爐火ろび)” の例文
新字:炉火
「天長節ぢやと云ふのに」と、氷峰は爐火ろびをかき起しながら義雄に向ひ、「困つた、なア——足がないので、そとへもろくに出られん。たとへ出られたとして、面白いことも、何もない、さ。」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)