焼木やけぎ)” の例文
旧字:燒木
すると、一人の男が丸太小屋から出て行って、やがて火のついている焼木やけぎを持って戻って来た。
その雪渓せっけいの底から人骨の如く腕を空へ伸ばしている焼木やけぎこずえに、一羽の雷鳥が雪をちらして飛んだのを目撃したほか、人はおろか、生物と名のつくものは虫一匹見あたらなかったと申します。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)