無縁畳へりなしだたみ)” の例文
山下道やましたみちを川に沿うてさかのぼること四五丁余、細い煙突から白い煙を立てゝ居る木羽葺こっぱぶきのきたない家に来た。神居古潭の鉱泉宿である。取りあえず裏二階の無縁畳へりなしだたみの一室に導かれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)