“無償(たゞ)” の例文
むかし王献之(わうけんし)の書が世間に評判が出るに連れて、何とかして無償(たゞ)でそれを手に入れようといふ、虫の善(い)い事を考へる向(むき)が多く出来て来た。
時雨女史は結婚の結納料でも訊くやうに、心もち含羞(はにか)むで言つた。これまで幾度(いくたび)か無償(たゞ)の原稿を書かされた身には、それだけは訊いておきたかつた。