灯火あかし)” の例文
旧字:燈火
小机のまわりの歌書やら、硯などを片づけて、かれは、宵の灯火あかしとすべき、松の木を細かに小刀で割り始めた。
そもじの手は、もう動きませぬか、この白い、美しい臥床ふしどを選んで、いまこそ、そもじとわらわは(八字削除)、フローラ、私はこの手で、そもじの灯火あかしを消すまいと、腕を回しているなれど……
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)