火炎かえん)” の例文
いまにも、火炎かえんを吹きだし、その熱で、窓ガラスをとかしてしまうのではないかと思われるばかりです。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
破甲弾よりは、ややひくめながら叩きつけるような大音響とともに、パーッとたちのぼる火炎かえんの幕!
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ぱち/\とものゝ干割ひわれるおとがすさまじく、逃げ場にまよわれるお女中がたのうなりごえと悲鳴とがびゅう/\という火炎かえんのいぶきといっしょにきこえ出しましたが
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)