潜在識せんざいしき)” の例文
したがってこのことは全身、全心にみこんで、死ぬまでも記憶に留るのみならず、子孫の記憶にまで留って人類の潜在識せんざいしきに化するにいたる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
僕の素人しろうと的の考えでは、潜在識せんざいしきは知識を、心という土蔵の奥にある葛籠つづらの中に入れて、しまいこんだように思われる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
眠る時にもこの潜在識せんざいしきはひそかに働きつつある。ゆえにこの潜在識にして、純粋、潔白、無垢むくであるならば、眠る間に働く人生もまた無垢なるものとなる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)