溌地はっち)” の例文
円遊の演ずる人物から円遊を隠せば、人物がまるで消滅してしまう。小さんの演ずる人物から、いくら小さんを隠したって、人物は活発溌地はっちに躍動するばかりだ。そこがえらい。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これをいつもの活発溌地はっちと比べると与次郎なるものが二人ふたりいるとしか思われない。その対照が激しすぎる。だからおかしいのと気の毒なのとがいっしょになって三四郎を襲ってきた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)