湖心寺こしんじ)” の例文
湖心寺こしんじと云う寺がつつみに沿うて湖の中にあった。古い大きな寺で眺望が好いので遊覧する者が多かった。喬生もそこでひと休みするつもりで寺の中へ往った。
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そこにある湖心寺こしんじという古寺にはいってしばらく休むことにして、東の廊下をあるき、さらに西の廊下をさまよっていると、その西廊のはずれに薄暗いへやがあって
世界怪談名作集:18 牡丹灯記 (新字新仮名) / 瞿佑(著)
土地の者にも訊き、往来の人にも尋ねましたが、誰も知らないという。そのうちに日も暮れかかって来たので、そこにある湖心寺こしんじという古寺にはいって暫く休むことにしました。
夕方になって湖の中に通じたみちを帰っていると、そこに湖心寺こしんじと云う寺があったので、ちょっと休んで往こうと思って寺へ入り、東の廊下を通って西の廊下へ往ったところで
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)