流浪児るろうじ)” の例文
おそらく、かれの夫人や母堂や、ほかのつぼねの女性たちからも、いっせいに、非難と糾弾きゅうだんの矢をあびせられたにちがいあるまい。——けれどまた、かつては、かれ自身も、少年日吉ひよしとよぶ流浪児るろうじだった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)