洛外天らくがいてん)” の例文
けるほどにいくほどに、早足はやあし燕作えんさくは、さっさつたる松風まつかぜの声が、しだいに耳ちかくなるのを知った。臥龍がりゅうに似たる洛外天らくがいてんおかのすがたは、もう目のまえにおぼろの空をおおっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)