洒々しやあしやあ)” の例文
私の隣組には幼児や老人達がたくさんゐるが、物資の不足といふ一点をのぞけば爆撃に対しては不感症の如く洒々しやあしやあとしてゐる。
予告殺人事件 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
『大変な事になるんですね。』と自分は極めて洒々しやあしやあたるものである。尤も此お説法中は、時々失笑を禁じえなんだので、それを噛み殺すに不些少すくなからず骨を折つたが。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『成程、何方どちら洒々しやあしやあとしてますな。』
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)