法帖はふでふ)” の例文
直曲線の自由自在な表現以外にはなく、法帖はふでふも師匠もなにも要らないことを悟り、そしてこれを実行した。
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)
書物はそれでも詰まり切らないのか、ぢかに下のゆかの上へ積んであるかずも少くない。その上やはり南側の窓際に置いた机の上にも、軸だの法帖はふでふだの画集だのが雑然とうづたかり上つてゐる。
漱石山房の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)