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沽却
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こきゃく
ふりがな文庫
“
沽却
(
こきゃく
)” の例文
一部の田畠を
沽却
(
こきゃく
)
する場合にも、慣習として野地を取り添えた場合があったらしく、時としてその対価の非常に高いものがある。
垣内の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
前田家、上杉家等の貸附はほぼ取り立ててしまい、家に貯えた古金銀は
概
(
おおむ
)
ね
沽却
(
こきゃく
)
せられたそうである。しかし香以の豪遊は未だ衰えなかった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
西園寺家でこの荘園を
沽却
(
こきゃく
)
しようとするから、その三分一の権利を三条西家に保留してあることを奉書の中に記入してもらいたいと、幕府へ申し入れた記事がある。
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
中にも『園太暦』のごときは、中院入道内府がかつて百二十三巻十四帙を千疋で買得して所持し来ったところ、同入道の歿後中院窮困したので、やむを得ず内幾冊かを
沽却
(
こきゃく
)
しようとした。
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
沽
漢検1級
部首:⽔
8画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“沽”で始まる語句
沽券
沽
沽売
沽未士