“沽却”の読み方と例文
読み方割合
こきゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一部の田畠を沽却こきゃくする場合にも、慣習として野地を取り添えた場合があったらしく、時としてその対価の非常に高いものがある。
垣内の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
前田家、上杉家等の貸附はほぼ取り立ててしまい、家に貯えた古金銀はおおむ沽却こきゃくせられたそうである。しかし香以の豪遊は未だ衰えなかった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
西園寺家でこの荘園を沽却こきゃくしようとするから、その三分一の権利を三条西家に保留してあることを奉書の中に記入してもらいたいと、幕府へ申し入れた記事がある。