汲々きゆうきゆう)” の例文
彼はひそかいましめて多く夜でず、内には神を敬して、得知れぬ教会の大信者となりて、奉納寄進に財ををしまず、唯これ身の無事を祈るに汲々きゆうきゆうとして、自ら安ずるはかりごとをなせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)