“気宇”の読み方と例文
読み方割合
きう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不幸にして新来の彫刻家は、気宇きうの大なるわりに技巧がつたなかった。大自在王といい釈迦といい、豊かではあっても力が足りない。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それは、酒の席に於いては、いかなる約束もせぬ事。これは、よくよく気をつけぬと、とんだ事になる。飲酒は感激を呼び、気宇きうも高大になる。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
ところで父の左衛門太郎は馬術剣術の達人で気宇きう人を呑む豪傑ではあったが平常賭け事や喧嘩を好んで一向家事を
開運の鼓 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)