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毮
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む
ふりがな文庫
“
毮
(
む
)” の例文
千登世は朝髮を
梳
(
す
)
く時ぬけ毛を束にして涙含み乍ら圭一郎に見せた。事實、彼女の髮は痛々しい程減つて、添へ毛して七三に撫でつけて
毳
(
むくげ
)
を引き
毮
(
む
)
しられた小鳥の肌のやうな隙間が見えた。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
またはいくらかの純情があったにせよ、とにかくその冷たそうにみえる一と皮を
毮
(
む
)
しり取って、情熱の火を燃やしたてたということだけでも、葉子は
擽
(
くすぐ
)
ったい得意をひそかに感じていたのであったが
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
毮
部首:⽑
11画
“毮”を含む語句
掻毮
引毮