“殺生戒（せっしょうかい）” の例文

その情熱はまた仏教を信ずる上にも現われた。殺生戒（せっしょうかい）を守って肉食を禁じたのは帝である。この以後日本には獣肉を食う伝統が栄えなかった。

古寺巡礼 (新字新仮名) ／ 和辻哲郎(著)

如来（にょらい）さまの教えのうちには殺生戒（せっしょうかい）とやら申すことがあるんじゃそうにござりますけれど、わたくしとふたりできんとんをないしょにいただいたほかには

右門捕物帖：10 耳のない浪人 (新字新仮名) ／ 佐々木味津三(著)

“殺生戒（五戒）”の解説

五戒（ごかい, sa: pañcaśīla, pi: pañcasīla）とは、仏教において性別を問わず、在家信者が守るべき基本的な五つの戒（シーラ）のこと。

不殺生戒（ふせっしょうかい, sa: prāṇātipātāt prativirataḥ） - 生き物を故意に殺してはならない。

不偸盗戒（ふちゅうとうかい, sa: adattādānāt prativirataḥ） - 他人のものを盗んではいけない。

不邪淫戒（ふじゃいんかい, sa: kāma-mithyācārāt prativirataḥ） - 不道徳な性行為を行ってはならない。

不妄語戒（ふもうごかい, sa: mṛṣāvādāt prativirataḥ） - 嘘をついてはいけない。
(出典:Wikipedia)

殺	常用漢字 小５ 部首:⽎ 10画
生	常用漢字 小１ 部首:⽣ 5画
戒	常用漢字 中学 部首:⼽ 7画