歳旦さいたん)” の例文
古人も俳書を編むに当り、あるいは歳旦さいたんを独立せしめ、あるいは春の部に混在せしめるという風で、必ずしも一様の扱方をしていない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
新野しんやの居城に、歳暮や歳旦さいたんを迎えているまも、一日とて孔明を思わぬ日のない玄徳は、立春の祭事がすむと、卜者ぼくしゃに命じて吉日をえらばせ、三日の潔斎ものいみをして身をきよめた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)