此処辺こゝいら)” の例文
旧字:此處邊
此処辺こゝいらは冬になると処々ジメジメした霜解しもどけの土が終日乾かず、執拗く下駄の歯に粘り着いて歩くのも相応に骨だが、それでも舌の根は休ませなかった。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)