正覚坊しょうかくぼう)” の例文
旧字:正覺坊
正覚坊しょうかくぼうも、平助の言葉がわかったかのようにうなだれてしまいました。涙をこぼすまいとつとめているように眼をしばたたきました。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
けれども、その前の晩、正覚坊しょうかくぼうの像にもたれてしくしく泣いていた平助の姿を、月の光りで見たという者がありました。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ところが、元来がんらい正覚坊しょうかくぼうとあだなされてるくらいの平助と、本物の正覚坊とが一緒になったものですから、いくら酒があってもすぐになくなってしまいます。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)