正保しょうほ)” の例文
元禄十一年(1698)に出版された貝原損軒そんけん(益軒)の『花譜』には「正保しょうほころはじめてもろこしより長崎へきたる」と述べ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
正保しょうほ三年の九月、父、外記が、小栗長右衛門の邸で、長坂と稲富喜太夫を突き伏せ、おのれもまた、腹背から刺されて死んだ。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この屋敷が建てられたのは、正保しょうほ年間のことであって、慶安謀反の一方の将軍、金井半兵衛正国かないはんべえまさくにがずっと住んでいたということであった。で、恐らく地下室は、その時分に造られたものであろう。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)