歔泣すすりなき)” の例文
昔見た映画のスメルジャコフみたいな残忍な笑いが死貌しにがおの鼻のあたりにただよっているのである。私は思わず身ぶるいして目をつむった。寝床の裾のところで、歔泣すすりなきの声が起った。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
やがて彼女は炉辺の方で寝る仕度をしたが、三吉の耳に歔泣すすりなきの音が聞えた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)