歌合うたあわせ)” の例文
まして職人づくしの歌合うたあわせなどの絵になると、よくもこれだけ変った外形の中に、古今を一貫した考え方や物の見方を、保ちつづけたものだと感ぜずにはおられない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
後宮のもてあそびであった歌合うたあわせが、清涼殿の催しにまで昇格し、勅撰の歌集が編まれ、ことに漢字が男子の公に仕える教養であるのに対し、和歌が女子の教養となって、『大鏡おおかがみ』にもあるように
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)