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檍原
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アハギハラ
ふりがな文庫
“
檍原
(
アハギハラ
)” の例文
物語を書きつめ、或は元々原話が、錯倒してゐた為、すぐ後の
檍原
(
アハギハラ
)
の
禊
(
ミソ
)
ぎの条に出るのを、平坂の
黄泉道守
(
ヨモツチモリ
)
の白言と並べたのかも知れぬ。
水の女
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
黄泉国の汚穢は、
檍原
(
アハギハラ
)
の潮流に、身躰を洗滌して、はじめて悉く、之を去るを得たり。大祓は国中の罪悪罪過を、悉く攘除して、遺る罪はあらじと、祓い清むる、重大なる儀式なり。
比較神話学
(新字新仮名)
/
高木敏雄
(著)
「
檍原
(
アハギハラ
)
の
禊
(
ミソ
)
ぎ」に、此二位の神が化生したと説くのは、禊ぎの呪言に、攻守二霊の作用の本縁を物語つてゐたものであらう。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
物語を書きつめ、あるいはもともと原話が、錯倒していたため、すぐ後の
檍原
(
アハギハラ
)
の
禊
(
ミソ
)
ぎの
条
(
くだり
)
に出るのを、平坂の
黄泉道守
(
ヨモツチモリ
)
の白言と並べたのかも知れぬ。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
国つ罪の起原・
禊
(
ミソ
)
ぎの事始めを説明した呪言——いざなぎの命の
黄泉
(
よみ
)
訪問から「
檍原
(
アハギハラ
)
の禊ぎ」までをこめた——も、単なる説明詞章に過ぎなくなつて了うた。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
鎮火祭の祝詞は、よみの国のいざなみの命の伝授であつたらしく、いざなぎの命の
檍原
(
アハギハラ
)
の禊ぎも呪言から出た行事に相違ないが、此もよみの国を背景にしてゐる。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
いざなぎの命
檍原
(
アハギハラ
)
で祓への為にすでる間に、神々は、すで水の霊力で生れたことになる。永い寿を言ふのもすで水の信仰からである。昔の国々島々の王者は皆命が長かつた。
若水の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
譬へば、「天窟戸籠り」に絡んだ詞章、「橘
ノ
檍原
(
アハギハラ
)
の
禊
(
ミソギ
)
」を伝へた詞章、「天つ罪の起原」、「すさのをの尊
神追放
(
カムヤラヒ
)
」に関した詞章、かう言ふ種類のものであつたらしく思はれるのである。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
檍
部首:⽊
17画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“檍”で始まる語句
檍