“横揺れ”の読み方と例文
読み方割合
ローリング100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで横揺れローリングだけで、あまり縦揺れピッチングはしていなかったが、この辺になってくると、艦は盛んに縦揺れし始めてきたのであった。しかも縦揺れだけではない。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
船の動揺には横揺れローリング縦揺れピッチングとある事は誰も知る通りで、大抵の場合には両方同時に起る。殊に小さな汽船のともの方などへ乗ると、縦横に揺り上げ揺り下ろされる。
汽船の改良 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それから、昏々と眠りつつあったとき、大声で、艇長、三時三十分です——と呼びさまされたのであった。聴けば、二時頃から横揺れローリングをはじめ、天候が変って、海上は、風波強いらしく思われた。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)