柳下恵りゅうかけい)” の例文
旧字:柳下惠
臧文仲ぞうぶんちゅうは位をぬすむ人というべきであろう。柳下恵りゅうかけいの賢人たることを知っていながら、彼を推挙して共に朝廷に立とうとはしなかったのだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「むかしにも、柳下恵りゅうかけい盗跖とうせきのような兄弟があったが、今の世にも、あなたのようなお方がいたか。天子に奏して、ぜひあなたを南蛮王にしましょう」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういうような場合で、眼前に女の肉体というものを、一つ柳下恵りゅうかけいの試験台に借りているのはいいが、夜な夜な襲われる仏頂寺弥助、並びに丸山勇仙の幽霊ばかりは、兵馬も全く悩ませられる。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
古来、野の賢者として名高いのは、伯夷はくい叔斉しゅくせい虞仲ぐちゅう夷逸いいつ朱張しゅちょう柳下恵りゅうかけい少連しょうれんなどであるが、先師はいわれた。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)