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染着
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せんちやく
ふりがな文庫
“
染着
(
せんちやく
)” の例文
また或時は欲求した
染着
(
せんちやく
)
した心の
虜
(
とりこ
)
となつて、美しいものすぐれたものに向つてその魂を浪費した。かれは本当なもの真剣なものの探検者であつた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
他を陥れなければ止まない
猜疑心
(
きいぎしん
)
、
泥土
(
でいど
)
に
蹂躙
(
じうりん
)
せられた慈悲、深く
染着
(
せんちやく
)
しつつもその染着をわるいと思はない心、さういふ光景は一々かれの眼に映つて見えた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
デカダンはデカダンと
相食
(
あひは
)
んでゐる。悪と悪とは互にその
牙
(
きば
)
を磨いてゐる。それは皆な我に
着
(
ちやく
)
した処から起つて来る。現に自分すらその
染着
(
せんちやく
)
を捨てることが出来なかつた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“染着”で始まる語句
染着心