朱雀院すざくいん)” の例文
其上、代々の源氏読みの習慣では、流されたものと見て来た。源氏の亡き父桐壺帝が、源氏を憐れに思って、朱雀院すざくいんの夢に現れて嘆かれるので、間もなく京へ呼び返される。
反省の文学源氏物語 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
後の主人公かおる大将の出生のために朱雀院すざくいんの御在院中の後宮のことが突然語り出され、帝の女三の宮内親王への御溺愛ごできあいによって、薫の宮を用意した小説の構成の巧みさは前者に越えている。