末頼すえたの)” の例文
「なアに、ふたりとも利口なたちだから、おぼえがよくッて末頼すえたのもしい」と、僕はめてやった。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
めでたいことだから祝わねばならぬけれども、お松の常識で考えては、この結婚がどうも末頼すえたのもしくは思われません。どうしても一時の権略のための結婚であるとしか思われないのであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)