未央びおう)” の例文
「百官を未央びおう殿にあつめ給い、僉議せんぎも相すみ、異口同音、万歳をとなえて、一決いたした結果です」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「雨を帯びたるよそほひの、太液たいえきの芙蓉のくれなゐ、未央びおうの柳のみどりも、これにはいかでまさるべき、げにや六宮ろくきゅう粉黛ふんたいの、顔色がんしょくのなきもことわりや、顔色のなきもことわりや」
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)