木連格子きつれがうし)” の例文
それにつけても、こんなに荒れたまゝで大川屋さんに差上げては、いくら何でもお氣の毒だからと申して、玉垣と鳥居を塗つたついでに、木連格子きつれがうしだけは紅殼べにがらで塗つて置きました。
徳藏稻荷の木連格子きつれがうしは、紅殼べにがらを塗つたばかりだつて、和泉屋の亭主は言つたね、——あの拜殿の鈴をむしり取るのは、賽錢箱さいせんばこの上に登らなきやならねえが、足元が惡いから、鈴を取るとグラリと行く