木場道きばみち)” の例文
一角楼いっかくろうというのでゆるゆる昼食を取る。長崎方面からの雲仙のぼりは普通小浜からするので、千々岩から上る木場道きばみちというものもあるが小浜の方が道もよし便利でもある。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
木場道きばみちの三ぶんのくらいを下ったところで自動車をとどめ、谷を分けくだるとすぐ稚児落ちごおとし滝である。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
私達は飽かずリンクスの美を鑑賞した上、迎えの自動車で引返したが、夏の日の暮れるに遅く、まだ日足があるので、折柄おりから時雨空しぐれそらを冒し、稚児落ちごおとしの滝を見て帰るため、木場道きばみちをくだらせた。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)