朝飯めし)” の例文
おお危い危い。第一段だけはどうやら感でやっつけたが、追々どんな奴がやって来るか知れたもんじゃない。ひとつ朝飯めしの来るまで少し寝ておくか。よほど頭を
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「買って来たのサ」と磯は布団をかぶってるまま答えた。朝飯めしが出来るまでは磯は床を出ないのである。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「じゃ、これッ切りう会えないねえ。何だか残り惜しいなあ。お別れに飯でも食べよう。……何が好いか? ……かしわにしようか。」と、私は手を鳴して朝飯めしを誂えた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)