月輪がちりん)” の例文
灯台の明りは、郎女の額の上に、高くおぼろに見える光りの輪を作って居た。月のように円くて、幾つも上へ上へと、月輪がちりんの重っている如くも見えた。其が、隙間風の為であろう。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)