月照げっしょう)” の例文
いつもこの「松の間」の話の洩れないところにきめてあったの、西郷さんのお相手は小太夫といって、月照げっしょうさんと一緒に遊びに来られて、その相方あいかた花桐太夫はなぎりだゆうであったなど
(と、洛東清水寺成就院じょうじゅいんの住職、勤王僧月照げっしょうの忠実の使僕しもべ大槻おおつき重助は物語った)さて裏門から出て見ますると、その門際もんぎわに顔見知りの、西郷吉之助様(後の隆盛)が立っておられました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)