あさひ)” の例文
赤地錦の直垂ひたたれに、色かんばしい緋縅ひおどしよろい、すなわちあさひ御鎧おんよろいを召された、大塔宮護良だいとうのみやもりなが親王は、白磨きの長柄をご寵愛の家臣、村上彦四郎義光よしてるに持たせ、片岡八郎その他を従え
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吾が體内へ飮料食物を吸收するといふでも無く、意念の火の手を特に擧げるといふでも無いのに、午前一時より二時半頃までの氣合に比して、天明らかにあさひ昇る頃の氣合は、大に相違するで有らう。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)