明荷葛籠あきにつづら)” の例文
明荷葛籠あきにつづら蒲団ふとんの上なぞよりも、馬のしりの軽い方を選び、小付こづけ荷物と共に馬からおりて、檜笠ひのきがさひもを解いたところは、いかにもこの人の旅姿にふさわしい。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)