日差山ひざしやま)” の例文
この往還おうかん、岡山から秀吉の石井山へも通じるし、日幡ひばたを越えて、小早川隆景の陣営、日差山ひざしやまへ行くこともできる道である。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長良川の一水をへだてた日差山ひざしやまその他には、毛利の吉川きっかわ小早川こばやかわ軍の三万余が近々と孤城のたすけに来ているのである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
官兵衛にこう説かれると、恵瓊えけいは何となく腰をすえていられなくなった。吉川元春の陣地岩崎山までは僅か一里。小早川隆景の陣地日差山ひざしやままで行っても二里弱にすぎない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実施の目標とされた地方は、やがて毛利の援軍が来て布陣するであろうと思われる国境の街道に面した村々、また長良山ながらやま、岩崎、日差山ひざしやまなどのあいだに散在するたくさんな部落だった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)