旗幟はたじるし)” の例文
袁尚は、間一髪かんいっぱつの危機を辛くものがれて、中山ちゅうざん(河北省保定)方面へ逃げ走った。その時印綬いんじゅ旗幟はたじるしまで捨てて行ったので、曹操の将士からよい物笑いにされた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七年前に死んだ、親父の形見の褌なんざ、親孝行の旗幟はたじるしにもならないぜ
武田信廉のぶかど、原隼人はやと、内藤修理、菅沼刑部すがぬまぎょうぶなどの隊が見うけられ、左翼にも三千あまり武田信豊、山県昌景まさかげ、小山田信茂、跡部勝資あとべかつすけなどの旗幟はたじるしが望まれ、また、右翼としては、穴山梅雪、馬場信房
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山上山下の旗幟はたじるしを見ても。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)