斤入きんいり)” の例文
そっと覗いてみると、暗い、微かな光線の中に一面に散らばった鋸屑おがくずの上に、百斤入きんいりと見える新しい味噌桶が十個、行儀よく二行に並んでいる。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
斤入きんいりか四斤入の鑵詰かんづめになっていて私の使いました中では英国のモルトン製造所のが好いようです。サック入といって沢山袋入にしたのが亜米利加から来ていますが暖い時分には腐敗していけません。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)