斑竹ふちく)” の例文
で、何をするのかと思うと、この間、太股へうけた一本の小柄こづか細工刀さいくがたなとして、斑竹ふちくの細いさきを切り落し、鹿皮しかがわのワキ毛をむしって、一本の細筆ほそふでを作ったのである。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斑竹ふちくの皮の饅頭笠まんじゅうがさに、軽そうな、燕色つばめいろ合羽かっぱを引ッかけ、後ろ向きになって、汁まで飲みほした上に
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)