政所まどころ)” の例文
麓の中心にある一敷地を御仮屋おかいやという。仮屋は東国に数多い狩宿かりじゅく仮宿かりやどと同じで、領主またはその定使が来ては事務を視る処である。古くはこれを政所まどころといった。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
田屋という語は後にはいろいろの意味も添わったが本来は漢字の荘に当る語で、田舎の領地内に作りおき農業事務所とも名づくべき用に供したもので、古くは政所まどころともいったものである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)