くすぐった)” の例文
真中まんなかはさまった私を御覧。美しい絹糸で、身体からだ中かがられる、何だかくすぐったい気持に胸がしまって、妙に窮屈な事といったらない。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
頬のあたりがうそがゆい……女房はくすぐったくなったのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)