撞球たま)” の例文
牌の触れ合ふ、それは撞球たまの音にも似てゐるが、(滝には名状し難い!)もつと微々たる、囁きのやうな音が、苛々しくもあり、羽毛の先で擽られるやうでもあり、薄ら甘く頭にひゞいた。
昔の歌留多 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)